思えば高校生の頃からコーヒーが好きでした。
砂糖とミルクは入れません。
ブラックコーヒーしか飲まない俺ってなんかいいよねーなんて思いながら、かれこれ15年近く過ごしてきました。
その間、私のコーヒーに対する自意識は相当なものだったらしく、手で豆を挽くのはもちろんの事、豆の栽培まで試みた事もありました。
かのモーツァルトにならい、一杯分の豆の数にこだわった事もあります。
淹れ方も、オーソドックスなドリップ系からサイフォン、パーコレータなどの煮沸系まで一通り嗜んできました。
手の届くかぎり高級な豆を使用していたのは言うまでもありません。
なんせコーヒー好きですもの。手は抜けません。
私はできうる限り、コーヒーを頑張ってきました。
そして2009年、ふと気づきます。
「濃いめに淹れたインスタントコーヒーが一番美味いんじゃね?」
そうです。
私はコーヒーは好きですがコーヒーの味はてんでわからない人間だったのです。
ブルーマウンテン、キリマンジャロ。
一般的に良しとされているコーヒーはだいたい「酸味」が重要視されています。
私は昔からどうもこの「酸味」に納得いきませんでした。
コーヒーに酸っぱさはいらねーよ、苦けりゃ苦いほどいいんだよと。
スタバ、タリーズ、ショット追加は欠かせません。
許されるのであれば、いっその事エスプレッソをさらに濃縮した液体をグランデサイズで飲みたいくらいです。
コーヒーは苦みがすべて。
私に苦みを!もっともっと苦みを!
自分で言うのもなんですが、確実に狂っています。
私にはコーヒー好きを名乗る資格などなかったのです。
もっと早く気づくべきでした。
少なくとも5年前には気づけたはずです。
いや根拠はありませんが6年前では気づけなかったと何となく思うからです。
いずれにしろ私の「コーヒー道」には高級な豆も手のこんだ挽き方淹れ方も必要なかったのです。
分量を多めに間違えちゃった系の安いインスタントコーヒーこそ私の生涯のパートナーたりうる飲み物だったのです。
これまでコーヒーのために費やしてきた時間、金はなんだったのか。
私はため息をつきました。
と同時にふとこんな言葉が思い浮かびました。
「人生もコーヒーも苦みがすべてさ」
名言ぽいですよね。
ぱっと見は名言ぽいですが言ってる事はよくわかりません。
雰囲気だけです。
まあ雰囲気だけで充分な私は今日からブログを始める事にしました。
名曲「Waltz for Debby」からいただいたこのブログのタイトルをエキサイト翻訳にかけると「コーヒーには、ワルツを踊ってください。」と訳されました。
踊りましょう。インスタントコーヒー片手に。
ブログのワルツを踊ってみせましょう。